第19章 9月
「結局はアリスさん次第です。誰を選ぶのかは僕達が決める事じゃありません。」
だけど、はいどうぞと差し出すつもりもないですよ、と黒子は笑った。
「だよな!」
「火神君でも、です。」
「上等。」
しかし、今日のところは大人しく帰るしかなさそうだ。
それに今は恋愛どうこうよりも、自分達には大事な目的がある。
もし、ウインターカップで優勝出来なければ全裸でアリスに告白する事にもなってしまう。
どうせ思いを伝えるならば、優勝して正々堂々と告白したい。
「しばらくは俺達は休戦だな。」
「そうですね。」
ちょうどホームに入ってきた電車に二人は乗り込んだ。