第6章 仕返しの時間。
私は黙って1つ目のマグカップを手に取り、ホットミルクを口にする。
そんなに大きなコップではないけど……。
2つ目のマグカップをつかむ。
さっきのお客さんのも飲んでるのにぃ……。
3つ目のマグカップに唇をつける。
もう…飲めないよぉ〜!
半ば強引に飲み干したため、唇の端にミルクがついたまま、身体が温まったのか、頬を赤くしながらまぁが潤んだ瞳で言う。
『ご主人様…。まぁにゃん、もう、これ以上、ご主人様のミルクはごっくんできないにゃ…。
許して下さい…にゃん。』
まぁが首輪の鈴を鳴らし、猫耳とシッポをぴょこんと動かしながら懇願する。
(学秀&カルマ)
な、何て顏しながら何て事を言うんだ…!
学峯『…………。クスッ…。可愛い事を言いますねぇ。みゃあと一緒に飼ってあげたい気分です。
では、学園祭、楽しんで下さいね。』
そう言って理事長先生は去って行く。
まぁはその後しばらく牛乳が飲めなくなったらしい。