第58章 【R18】【チョロ松ルート】その後
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「ちょっと、今はおさわり禁止!!」
「なんだよ、ちょっとくらいいいだろ? 僕ら恋人同士なんだから」
「お前はどっかのセクハラ長男か!」
「だからあの馬鹿の名前出さないでくれないかな? ムカつくから」
情事の後、二人は一緒に狭い風呂に入っている。
湯船に浸かってまだ恍惚としたままの表情のチョロ松は、シャワーを浴びているナス子をボケっと見ていた。
しかし先ほどの行為を思い出すと、また触りたいと言う欲求が高まりついつい手が胸へと伸びようとするも、それをナス子がペシリと弾いた。
「あ~…凄かったっていうかお前誰? みたいな状態だよね?二人の男女が織りなしちゃったよねぇ~・・・ まさかお前にあんなに色気っていうか妖艶な感じがあったとは…」
「はぁ? 何言ってんの! セクシーかつプリティなナス子様を相手に今更今更っ!! なはははは」
「それ自分で言う!?」
照れ隠しから冗談を返すも、呆れた目を向けられ口を尖らせる。
「あのねぇ、こういう時こそアンタお得意の突っ込みをフル活用させてくれないと困るんですけどぉ?!」
「はいはい…いやぁ~…それにしても、しちゃったよねぇ…卒業」
「………しちゃいましたねぇ…卒業」
間が開くも、二人は風呂の温度から発せらる熱だけではなく、他の意味でも真っ赤だ。
「あ、ねぇ! 卒業証書でも作る?!」
「は? 何言ってんの?!」
「いや、なんとなく…ただ言ってみただけと言いますか」
早く先ほどの恥ずかしい自分の姿から、いつもの自分に戻りたくて必死に普段通りの口調を開いているのだが、今は二人で風呂に浸かってる為かチョロ松の裸も見えてしまい恥ずかしさが蘇ってしまう。