第32章 【R18】危険な香りの温泉旅行 危険すぎる温泉旅行
「こういうのよくAVであるでしょう?なんか、それが出来そうな状況だったからさ、やってみたんだよね。どう?」
どう?と聞かれましても、と思わず内心でツッこむナス子だが、そう言ったチョロ松がずいっと近づいてくると、思わず身を後ろへと引くが、背後からは十四松にしっかりと抱きしめられていて、ろくに距離をとることはできない。
縛られてしまった両手で必死にチョロ松を押し返す。
すると、ムっとしたチョロ松は身体を離すが、急にナス子の足を開かせ自分はその間に入り込む。
「っ……!チョ……チョロ松……」
その時、丁度視線の先にチョロ松の股間があり、浴衣の上からでもいつもと様子が違うのを見てとると、ナス子はギクリと身体を強張らせる。
チョロ松も、自分のそこを見られたことに気付いたのか、悪い顔になっていつもへの字の口端をニヤリと上げた。
「そうだよ、僕もうこんなんなっちゃってんの。ずーっとね……一松の時からだからね?我慢してるんだよ?これでもさぁ……」
赤い顔で目を据わらせているチョロ松は、どう見ても酔っ払っている。
酔うとオラつくことの多いチョロ松を知っているナス子は、その気迫に足を動かしてズリズリと後ろへと下がろうとするが、やはりそれは叶わない。
それどころか、無理やり後ろに下がろうとしたせいで、十四松の股間がナス子の尾てい骨あたりに触れ、その硬さにまたもナス子は身体を強張らせて停止する。
「チョロ松兄さんタッティ?!ぼくも!!ぼくもタッティ!収まらんティ!」
「知ってるよ十四松、お前もずーっとそうだったもんな」
そんな会話に挟まれ、背後を十四松、正面にチョロ松と密着して挟まれ、しかも手首を拘束されているナス子は内心冷や汗をかくことしかできない。