第3章 平穏な日々に嵐はやってくる~チョロ松~
「逞しくなったねぇ」
「はぁ?何言ってんのお前。ほら、車開けて」
あ、結局赤くなっちゃったわ。
弟って可愛いなぁ。
面倒だし怖い事もあるけど、可愛いなぁ。
荷物を後部座席に乗せてチョロ松はまた助手席へと乗り込む。
「はい、今度はちゃんと運転してよね」
「今度って何?! さっきも安全運転だったからっ」
「え、あれが?」
「いつも以上に安全の安全を考え安全に運転しましたともさ!」
車のエンジンをつけて出発すると、また助手席モンスターの攻撃が始まった事は言うまでもない。
可愛いは前言撤回ーーーーーーーーーー!
やっぱ面倒臭ぇえええええぇっ
結局、松野家につくまでの数十分の間、チョロ松の助手席攻撃を食らうハメになったとさ。
へこみ~・・・