第108章 最終回【逆ハー】ネヴァーエンディングストーリー
落ち着けない状況の中で茫然とする六つ子も、この内容ばかりは無視出来ない。
出来る事ならずっとこのまま何も知らなかったで通したかった事実ではあったが、聞いてしまったからには仕方ない。
描いていた弧も更に縮こまり、誰一人として入れないような隙間を作る。
「どういう事だチョロ松、その……ナス子がに、に、妊娠した(小声)かもしれないと言うのは」
「見ちゃったんだよ僕ら、ナス子が産婦人科から出てくるところを」
「ホントに?実はナス子姉に見えて別の……」
「いや、それはないトド松。だってスッゲェだっさい私服着てたし!!それに今更俺らがアイツの事見間違うと思う?!逆に見間違いたいわっ」
「姉さん今日早起きだったもんねぇ」
「…………友達のとこ行くって出てったのに」
「「「「「うーん……」」」」」
「あ!じゃあきっと友達の付き添いで行ったんじゃないかな、ナス子姉ってそういう所は付き合いいいし」
「僕も完璧に確認した訳じゃないけど、あれはナス子一人だったような気がする」
「「「「「うーん……」」」」」
「これならどうだ?ナス子ボーイズを探しに行った!フフン、ビンゴォ?」
「カラ松、それは当たっちゃいけないヤツだから」
カラ松はさておき、どうしてもこの議題を勘違いで終わらせたい六つ子達は必死に頭を捻っている。