第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「松野家五男、松野十四松です! 元気で毎日ハッスルマッスルしてるよ!」
「最後はぼくね? ぼくはこの中で一番下。末弟の松野トド松だよ。自慢はこの可愛いルックスかなぁ? チョロ松兄さんよりかは頼りになると思うし、何でも聞いてね!」
「あ、ありがとうございます」
全員の自己紹介が終えて、全員が部屋の中で着替えだす。
何の遠慮もなく着替える松達を見ないよう顔を隠して着替えが終わるのを待った。
「あの、聞きたいんですけど。私と……えと、松野さん達の関係性って何なんでしょうか? 聞いてると姉って感じで呼ばれてるんですが……」
「あ、そっか。言うの忘れてたね。僕らは幼少期からの幼馴染でナス子は年上の姉のような存在なんだよ」
幼馴染で姉のような存在という事で、この六人が自分を姉と呼んでいる人物がいると言う事にやっと納得ができてナス子は頷く。
「って言っても姉っぽい要素は皆無だけどなぁ~、なはははは」
「そうだな、家事も出来ず身の回りの片付けすらもこなせないような残念女子だからな……」
「なんかディスられてる気が……?!」
コチラは初対面なハズだが、ナス子をよく知る松達は遠慮なく日頃の会話を続行させる。
「あと、お前は俺らの恋━━━━━━━━━━むぐっ」
おそ松が何かを言いかけた時、全員がおそ松を羽交い絞めにし口に手を当ててナス子から距離を置いた。
「?」
一方六つ子はと言うと、またもテレパシーさながら会話を始める。
(あのなぁ、今ここで俺達恋人同士なんだよ。とか言ったら余計にコイツがパニックになるだろうが)
(えぇ、でもそれ言ったら触らせてくれるかもしれないじゃん! 逆に好き放題言っていつもと違う事も……)
(……ゲスイ、ゲスすぎる。他人の弱味に付け込むとか、逆に記憶戻ったら殺されんぞクソ長男)
(一松兄さんがゲスいとか言っちゃってるよ……、でもぼくも賛成。今は恋人関係ってのは黙ってた方がいいと思う。これ以上混乱させて面倒臭くなるよりよくない?)
(確かに!! それに少しづつ教えてあげればいいと思うっ)