第78章 【R18】【チョロ松ルート】美味しいの?
「………なんでまた元気になってんの」
布団の中で、チョロ松がまた元気になっていた。
今ので?! キスだけで元気になっちゃったの?!
「お前が悪いんだろ!」
「ええ?! だってキスだけでこんなになると思わな」
「そうじゃなくて……っ可愛いことするから、またしたくなっちゃったんだよ! 言わすなって……!」
「………うひひ」
「なんだよその笑い方……っあーもう! もっかいするからな!」
「ぎゃーっ! お代官様お戯れをー!」
「なんのプレイをお望みなわけ?!」
私のちょっとした好奇心は、その結果よりも、より多くのモノを得る結果になったみたい。
チョロ松は、文句とか説教とか、そういう口数は多いけど、愛してるーとか、好きだーとか、そういうことは滅多に言ってくれない。
恥ずかしがって、言わなくてもわかるだろーっていっつも言う。
だけどさ、言葉が欲しい時だってあるんだよ。
私だって一応オンナノコだしっ!
だから、今日はすっごくすっごく嬉しかった。
「チョロ松」
「ん?」
「愛してるぞっ」
「……はいはい」
チョロ松は、やっぱり目をそらしてそう言って、直後、至近距離にいる私だけに聞こえるような小さな小さな声で、僕もだよって言ってくれた。
……どうせ、私しかいないのにね。