第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
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「ところで」
「「ん?」」
情事の後、三人とも気だるくて起き上がれずに布団の中でナス子を挟み全裸のまま横になっていた。
「別にそれが悪いとか言うんじゃないんだけどさ、どうして急に、その……い、今致し候と思ったのだね」
「ナス子姉のその突然口調がおかしくなるのは何かの病気なの? あー……別に理由はないよ、ただ今なら兄さん達しばらく帰ってこないだろうって思ったから」
「うん……ていうか、別に急じゃないよ、ずっとシたいって思ってたわけだからね……むしろ遅いぐらいだよ」
「う……そ、そっか……」
すっかり頭から抜け落ちていたが、まだ白昼である。
そんな時間から致してしまったという罪悪感が、なんとなくナス子の胸にはあった。
別に夜でなければしてはいけない理由はないし、むしろ恋人関係であればいつしたって構わないというのはわかってはいるのだが。
「って! そうじゃん! おそ松達いつ帰って来てもおかしくないんだよねっ?! こんなまったりしてる場合じゃないじゃん!」
「別に見られたってよくな~い? アイツらはもうヤってたんだし、責められるいわれはないよ」
「そういう問題じゃないっ! ふっ……布団も汚れちゃったしっ、干さなきゃっ! 今ならまだ大丈夫だから、ほらっ! 起きてっ!」
慌ててそこらへんに散らばった服を拾い上げ、身につけようとするナス子だったが、ふと思いとどまる。
汗は掻いたし、汚れたし……お風呂に入りたい。
そして未だ起きあがろうとしていないこの二人にも風呂に入ってほしい。
「………よしっ! 私ダッシュでお風呂借りるからっ、私が出た後アンタ達もシャワー浴びてっ! 私が入ってる間に布団を干しておいてっ、わかった?!」
「へ~い」
「はいよー、わかった」
「ホントにわかったの?! ってもうこの時間さえ惜しい気がして来た……っ」
拾い上げた服で身体を隠しながら、足早に階段を下りていくナス子。
残された二人は顔を見合わせると、何を思ったのか思わずおお互い笑ってしまい、それが収まると、締め切っていたカーテンと窓を開け、まだ日が高いことを確認すると、ナス子に言われた通り汚してしまった布団を干し始めるのだった。