第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
「あっ、あっ……ああっ、もっ、だめっ、だめ……っ! っああ━━━━━━━……っ!!」
ナス子の身体により力が入り、トド松の指を中で締め付けながらガクガクと足を痙攣させて達すると、ようやく足を離してもらえて普通の仰向けの体勢に戻してもらい、ホッと心が安心する。
しかし肩で大きく息をしながら、呼吸を整えようとするナス子を、二人は待ってくれない。
「トド松……」
「一松兄さん……」
不意に二人の声色が1トーン下がり、なにやら真剣な表情で見詰め合う。
なんだろう、とそんなことを思った矢先、
「「━━━━━━最初は、グー! ジャンケンポン!!」」
じゃんけん。
どうやらどちらが先にヤるか、じゃんけんで決めることにしていたらしい。
そういえば他の兄弟もそうだったような。
じゃんけんというのはなんという平等で素晴らしい勝負なのだろう。
もうこの流れは3度目である。
「っ━━━━━……っよし……よしっ……!」
「っああー!! 負けたぁぁ!! なんっで肝心な時に勝てないんだろう!!」
心底悔しそうなトド松。
心底嬉しそうな一松。
正直ナス子的には順序は心底どうでもいい……どうでもいいという言い方をすると語弊があるような気がするので言い直すが、誰に処女を捧げても後悔はしないと思っていた。
結果、処女はおそ松が持っていったわけだが、仮に最初が一松でも、トド松でも、もちろん他の兄弟でも後悔などするはずがない。
男はどうしてこう順番にこだわるんだろう……優劣がつくわけではないのになぁとそんなことを思っていると、ふいに一松に頭を撫でられた。
汗で額に張り付いた前髪をちょいちょいとどけてくれる。
「……ナス子、いい?」
「……うん、いいよ、一松」
「っ………」
「えっ、ちょ、ちょちょ! なんで急に涙ぐむっ?! そんなにシたかったの?! な、なんかゴメンっ」
突然目の前で目に涙を浮かべ始めた一松に、ナス子は慌てて上半身を起こして抱き寄せる。
その様子を若干引いた様子で見つめるトド松。
「ええー……なに一松兄さん、感極まっちゃったとか? 引くわぁ……」
「っ違うわっ! な、なんかっ、わわわかんないけどっ……勝手に出てきちゃったんだよ……もう、止まったから……っ」