第2章 薬
家、飛び出してきちゃった……。
取りあえず財布……
「あ。」
起きてすぐ来たから家に置いてきた。
……帰るしかないか。
でも、帰りたくないなぁ……。
カラ松気づいてたし。
今顔見れない……。
おれは猫のところへ歩き出した。
「にゃーお。」
「みゃー」
おれが路地に入った瞬間、猫達が足元によってくる。
おれはその猫達を抱きかかえ撫でた。
「ごめんね。猫缶、持ってきてないんだ。」
「にゃー」
猫は気持ち良さそうに寝転がって鳴いている。
「……おれもこんなふうに素直だったらな……」
つい、そう思ってしまった。
「それなら良い薬があるダス。」
デカパンが立っていた。
「これダス」
そう言ってパンツから取り出したのは小さなビン。
「自分の気持ちに素直になれる薬ダス。」
「……。」
自分の気持ちに素直に……か。
「じゃあ貰っとく。」
「使用方法ちゃんと読むダスよ。」
「うん。」
そう言ってデカパンは去っていった。
……てかなんでここにいたの?
まっいっか。