第13章 〜番外編〜エイプリルフール
〜カラ松side〜
どうしよう。
思ってたのとは違う反応をされた。
このまま……別れるのか?
嫌だ……。別れたくない……。
一松は……別れたいのか?
そう思って部屋を出ていこうとする一松を見ると涙を流しているように見えた。
気づいたら一松の腕を引っ張って抱きしめていた。
「ごめんな……一松……。」
「なに、慰めてるわけ?もういいじゃん。別れた……んだし。」
そう言って強がる一松の目には涙が滲んでいる。
オレは一松を抱きしめる力を強くした。
「ごめん一松……あれ、嘘なんだ。」
「へ?」
「今日……何の日だ?」
そう聞くと一松はカレンダーを見た。
「4月……1日……って!」
「……あぁ。」
「エイプリルフールじゃん!」
もしかして気づいてなかったのか……?
だとしたら悪いことをしたな……。
「んだよ……。おれこんなに泣いて……ダサいじゃん……」
「ごめん。別れるとか……嘘なんだ。」
「なんだよ……もう……」
そう言いながらオレのパーカーを握りしめる一松。
その腕はかすかに震えていた。
「嫌われたのかと思ったぁ……」
「なっ!そんなのありえないぞ!!」
「うんっ……」
「一松……好きだ。だいすきだ……。」
一松の唇に唇を優しく重ねる。
唇を離すと一松がへにゃりと気の抜けた顔で笑った。
「ぼくも好きだよ。カラ松にーさん。」