第1章 トラウマ
しばらくして、保険医が走ってきた。
一松は保健室へ、オレは職員室へと連れていかれた。
そこで色々なことを聞かれた。
一番最初に聞かれたのが
『お前がやったのか』。
教師に腹が立った。
そんなわけないだろう。
オレは誰よりも兄弟を愛している。
自ら傷つけるようなことするわけがない。
そう訴えるとおそ松達が入ってきた。
皆がオレの無実を訴えてくれる。
それがどんなに嬉しかったか……
でも結局、兄弟喧嘩ということに収められた。
校長を殺してやろうかと思ったがそれは流石に止められた。
一松は腕を七針縫った。
そして、不登校になり、今の卑屈な性格へと変わって行ってしまったのだ。
オレは一松のことを大切にしたい。守ってあげたい。
最初は兄として思っていたが、うっすらと気づいていたんだ。
この気持ちが兄弟愛をはるかに超えていることに。
でも、一松はあんなことがあったから、人を信じられなくなってしまっている。
それなのにオレの気持ちなんかを押し付けなくない。
だから我慢し続ける。
……でも、いつかは一松と結ばれたい。
そう思っているのも事実だ。