第5章 勢いで……②
バンっ!
しんと静まり返って部屋に思いっきりドアの開く音が響いた。
誰だよ……。もっと静かに開けられないの?
「一松っ!!」
帰ってきたのはカラ松だった。
「なんの用?」
「おそ松が言ってたんだが、泣いてたって本当か!?」
……。おそ松兄さん言ったな……。
「……そうだけど。」
「諦めたくないってどういう事だ!?」
それも聞かれてたのか……。
でも、ふつー言うか?
「……どうなんだ?」
……もしかしてコレチャンス?
いやいやいや、告白なんてする気ないし……
でも……。
おれが悩んでいるとカラ松が口を開いた。
「先にオレの話を聞いてくれないか?さっきの続きだ。」
続き……。
聞きたくない。カラ松の口からそういうの聞きたくない。
でも、知りたい。
人間ってわがままだよね。
「オレの好きな人は、優しくて、真面目で、なんでも丁寧に扱って、字が綺麗。」