第2章 薬
バンっとドアが開いておそ松兄さんが入ってきた。
「「……おかえり。」」
「ほら、一松。」
おそ松兄さんがおれにココアを差し出す。
「お前、好きだろ?」
「うん。好き。ありがと、おそ松兄さん。」
「いえいえー!」
おそ松兄さんがカラ松の方に向き直る。
「……話あるんだけど。」
「オレもだ。相談がある……」
そう言って二人は外へ行った。
また部屋に一人。
『いって言ってたよね。』
言ってたね。
『誰だろう……気になる……』
あそこまで聞いちゃったらね……。
「あれ、一松だけ?」
声がして振り向くとチョロ松兄さんが立ってた。
「……うん。」
「そっか良かった。」
何が、と言おうとしたらなんかの箱を出してきた。
「これ、貰ったんだ。」
「……開けてい?」
「うん。」
箱の中に入ってたのは猫の形の小さいケーキ。
チョコレートケーキだと思う。色からして。
「一松猫好きだからあげようと思ってたんだ。みんなが帰ってこないうちに食べちゃいな。」
「うん。ありがとう。」
チョロ松兄さんは笑って二階へと上がって行った。
ケーキを一口食べる。
「おいし……」
甘くて美味しい。優しい味。
まるでカラ松みたい。