第24章 "特別"に……
〜一松side〜
「じ……十四松?う……嘘だよね?」
おれは今十四松に手を引かれ道を歩いている。
「……嘘って言ってよ。十四松。」
「……一松兄さんは、カラ松兄さんのこと、好き?」
「んえ!?」
予想もしてなかった質問に変な声が出る。
「す……好き、だよ。」
「……どういう所が?」
「……ぜ……全部……」
「……そっか。」
な、なんなの?
なんか今日おかしくない?
そう思っていたら十四松がピタリと足を止め、こちらを振り向いた。
「カラ松兄さんといて、一松兄さんは幸せ?」
「……うん。幸せ。」
そう言うと十四松の瞳に涙が浮かんだ。
「そっ、か。幸せなら……いいんだ……」
そしてこぼれ落ちる。
「えっ!?ちょ、十四松!」
ぼくは慌てて十四松の腕を掴み、近くの路地裏へと入った。
「今日の十四松なんか変だよ?なんかあった?」
「…………。」
そう聞いても何も言わず首を横に振るだけ。
「……なんでもいいから、言って?十四松の思い、受け止めるから。」
応えられるか分からないけど。
「うっ……僕は、一松兄さんがカラ松兄さんのこと好きなのも、カラ松兄さんが一松兄さんのこと好きなのも、ずっと前から知ってた……」
「……うん。」
そうなんだ。
バレてた……んだ。
「でも、いざふたりが付き合ったらなんか……僕の一松兄さんが取られた気がして……」
「……うん。」