第22章 お兄ちゃん
おそ松兄さん達が飲みに出かけて行った。
家には僕達二人だけ。
なんとなく気まずい……。
なにか会話会話……
「……チョロ松兄さんは、おそ松兄さんのどこが好き?」
「ふえっ!?」
会話を探していたら急にそんな質問された。
好きなところって言われても……。
「んー……強いて言えば、なだかんだいって頼れる所……かな。」
「ふーん。」
「一松は?」
僕がそう返すと一松は少し下を向いて俯いた。
「……ぼくは全部……全部好き。イタい所も優しい所も、」
一松の目から涙が零れる。
「兄弟が大好きなところも喧嘩強いところも……」
「うん。」
「全部好き……」
「……うん。」
僕はただ相槌だけを打って話を聞いていた。
だって……その良さが僕には分からないから。
「チョロ松兄さんは……」
一松が何かを言いかけた時、ドアを思い切り叩く音がした。