第20章 ガチ切れ
「……だが、答えはNOだ。」
そう言ってニカッと笑った。
キョトンとした顔を浮かべるおれにカラ松はフッと笑って、おれの頭を優しく撫でた。
「オレは一松と別れるつもりは無い。」
「な、んで。」
「だって……別れたくないから。」
「……だよ。」
「ん?」
「ぼくだって本当はっ!わかれたくないよぉ!!」
ぼくの目から涙が滝のように流れ出す。
「一松……。」
「でもぉ!カラ松には……好きな人には……幸せになって欲しいぃ……」
「……一松、オレの幸せはお前といることなんだ。お前と死ぬまで一緒にいる、それがオレの幸せだ。」
カラ松の声は強いけど、優しかった。
その声がぼくの涙を止まらなくさせた。
「だから……これからもオレと一緒に生きてくれないか?」
そう言ってぼくに右手を差し出してくる。
「……。」
ぼくはこの手を取ってもいいのだろうか。
この手を取ったらまた、カラ松はこういうのに巻き込まれてしまう。
『ねぇ、一松兄さんの幸せって何?』
おれの幸せ……。
それは……。
「……ぼくも、カラ松と一緒にいたいッ!」
カラ松の手を握った。
するとカラ松はほっとした顔をしておれを抱き上げた。
「!?」
「家帰ってチョロ松に手当てしてもらおう。」
「う、ん。」
おれは久しぶりのカラ松の温もりの中で眠りについた。