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色松恋物語

第20章 ガチ切れ


連れてこられた路地裏でオレが見たのは身体中傷だらけで横たわっている一松だった。

「一松!!」

オレは男の手を振りほどき、一松のそばへと駆け寄る。
すると聴き逃しそうなほど細い声が聞こえてきた。

「から……まつ?」

「ッ!あぁ!」

「あれ、一松くん死んでなかったの?」

「はぁ!?」

オレは後ろを振り向き、男を全力で睨んだ。

「……まぁまぁ、一松くんに怪我させたのは俺じゃないんでぇ。」

「じゃあ誰が……!」

「俺だ。」

不意に聞こえてきたドスの効いた低い声。

「……誰だお前。」

「……お前に名乗る必要は無い。お前はここで死ぬのだからな。」

そう言って正面からこちらに向かってくる男。
オレはそれを避けた。
が、その男はオレを通り過ぎて一松の方へ向かった。

「死ね松野一松!!」

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