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蒼い月 番外編

第10章 氷の王国 おまけ


「まあ会った言うてもジローが一方的に見ただけやし、見かけた場所も、お姫さん(おひいさん)の名前もそんときはわからんかったからな」
「そうだったの。謎が解けたわ...千石君といい、なんか色んな人とすれ違ってたのね...」
「ヒコ...」(本当にね...)
「...ん?今『千石』って言ったか?」
「?うん」
「ヤマブキタウンの千石清純か?」
「そうだけど...千石君のこと、知ってるの?」
「知ってるもなにも、彼奴もそれなりに有名やからな...」
「ヒコーヒコヒコ...?」(女好きで有名ってこと...?)

フィアンナの小さな疑問は、マスターの耳に入ることなく空に消えた。








その頃、ヤマブキ学園では...

「ハクション!」
「千石先輩?風邪ですか?」
「いや...これはきっと、可愛い女の子が俺のこと噂してるんだよ!」
「はあ...」
「ミロ...」(女好きめ...)

くしゃみをする千石と、それを心配する太一と呆れるミロカロスの姿があったとか。









「...塀の上を走るとか、ホンマリッカイのお姫さんはお転婆なんやなぁ...」
「...フェリ」
「え?」
「私はお姫さんじゃなくて、フェリシアっていう名前があるの!フェリって呼んでくれてもいいから、お姫さんだけはやめて」
「そらすまんかったなぁ。それなら、俺のことも侑士って呼んでくれへんかフェリ?」
「それなら、俺様のことも下の名前で呼びやがれ、あーん?」
「わかったよ、侑士君、えっと...」
「景吾だ」
「景吾君」
「君は要らねぇ、呼び捨てでいい」
「...ごめん、ちょっとそれは慣れないと難しいかな」
「何だと?」
「跡部、あんま強引やと嫌われるで~」

わいわいと賑やかなヒョウテイレギュラーの一部と仲良くなったフェリシアでした。
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