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蒼い月 番外編

第5章 ほうれんそう


ヒノアラシ、基マーブルが仲間になった日の夜。
フィアンナとカポネ、そしてマーブルは通信モニターの前にいた。



(以後、副声音で)

「どこに連絡するの?」
「カロスのプラターヌ研究所。私達の家でもあるんだよ」

器用に手足を使って通信を繋ぐフィアンナが答えた。
そして数秒後。
画面に現れたのは、青空の模様のビビヨン。

「やっほーソンファ、半日ぶり」
『フィー。どう?ニッポン地方は?』
「まだ半日しか経ってないからよく判んないけど、ちょっと男尊女卑の傾向があるかなぁ。後、旅出来るのが15歳からって聞いてフェリスッゴく落ち込んでた」
『やっぱり。コーラルが少し調べてたみたいだけど、本当だったみたいね...で、用件はそれだけじゃないんでしょ?』
「うん。実はね、仲間が増えたんだ」
『さっきっからカポネの後ろに隠れてる子?』
「そうだ。おいチビ助、挨拶しな」

自分の後ろからマーブルを引っ張り出すカポネ。

「あ、ぅ...」

畏縮してしまったのか、なかなか喋りだせないマーブル。

「心配すんな、コイツは怒らせればおっかねぇが、研究所の中でも頼りになる奴だ。怖がるこたぁねぇ」
『...カポネ、それ誉めてんの?それとも貶してんの?』
「誉めてんだよ。だからソーラービームは止めろ」
『全く...はじめまして、私はソンファ。研究所でポケモン達のまとめ役をやってるの。君は?』
「あ、僕は、マーブル、です」
『マーブルね、よろしく...そういえばフィー、コーラルが君に伝えたいことがあるって』
「伝えたいこと?」
「俺らはいないほうがいいか?」
『そうね、まだ確かなことじゃないって言ってたから、確定してから伝えたほうがいいかもね』
「わかった。ほらいくぞチビ助」
「あ、うん。おやすみなさい、ソンファさん」
『ソンファでいいよ。おやすみ、マーブル』

去っていく二人が完全に見えなくなると、フィアンナは話を切り出した。
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