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蒼い月 番外編

第3章 前途多難な恋


「...しまった、もうこんな時間か。随分話し込んでしまったね」
「ほんとだ、そろそろ戻らなくちゃ。またガーデニングの話聞かせてね」
「こちらこそ、じゃ、また部活の時にね」
「うん、ローザ、行くよ」
「ジャローダ、俺達も戻るよ」

「ではジャローダさん、またお会いしましょう...今行きますわ!」
「...あぁ、またなローザ」

自らのマスターに飛び付いて行くローズマリー。フェリシアに巻き付いて頬擦りするローズマリーは、素直に可愛いと思った。

「...ーダ、ジャローダってば」
「ジャッ!?」(はっ!?)
「フェリのジャローダのこと、随分気に入ったみたいだね」
「ジャッ、ジャロジャーロ///!」(いや、そんなことは///!)





精市にからかわれる俺は全く気付いていなかった。





この時既に、ローズマリーに一目惚れしていたことに。








マスター達の会話

「にしても、精市君のジャローダ、ローザのことが気になってるみたいね」
「今までどんな♀ポケモンが寄って来ても靡くことなんてなかったから、俺もちょっとびっくりしてるよ」
「でも、ローザ気付くかな?」
「え?」
「あの子、結構鈍感だから、自分に向けられている好意に気付かないこと多いのよ。それでなくても、結構アピールしてくるポケモン多いのに」
「モテモテなんだね」
「本人にはそんな自覚ないみたいだけど...とにかく、ジャローダにはライバルが一気にできちゃったわね」
「...頑張れ、ジャローダ」

その後、ローズマリーに会う機会は多々あれども、彼女は俺の好意に気付くことなく、結局気付いてくれたのは彼女達がカロスに帰る前日だったというのは、また別の話。
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