第97章 *君知識*〜笠松幸男〜
笠松side
…帰りてぇ。
超帰りてぇ…!
何故かなんて、そんなの…
これがナンパだからだよ…!
森「さぁ!次は笠松、お前の番だ!」
笠「バカ野郎!行くわけねーだろ!」
早「先輩、頑張ってください!!!」
小「笠松に積極的に声かけて…。森山、やっぱりお前優しいな…!」
黄「(小堀先輩は何を勘違いしたらああいう考えになるんスかね…)」
森山しつけーよテメェ!
早川は声量を気にしろ!
小堀、お前完全に騙されてる!
そして黄瀬…。
今この場では一番まともそうなんだから、助けろよ!シバくぞ!
森「あ、あの子なんかいいんじゃないか?笠松のタイプの巨乳だし」
笠「今初めて見つけた人に対して、お前失礼すぎねーか⁉もっと別の言い方ねーのかよ!」
森「ありのままを言っただけだ。ちなみに見た事あるぞ、俺。あの子美人だけど、すっごい男子に冷たいって噂の生徒会長じゃねーか。」
笠「ハードル高くね⁉俺話も出来ないし!それならお前が行って、冷たくあしらわれて来い!」
いっそ百の毒舌を並べられて挫折すればいい、と思う俺の気持ちとは裏腹に、俺が話しかけるというのは決定事項らしい。
森「よし、笠松、行って来い!」
いやいやいやいや無理無理無理無理ただでさえ苦手なのに話しかけて冷たくされたらこれ以上にないくらいトラウマに残って俺一生女子を見れなくなるかもしれねーからやめろ
などと心の中で唱えるも、俺は森山に、無理矢理その生徒会長の前へと押し出された。