第75章 *手作り*〜葉山小太郎〜 request*
葉山side
「玲央姉、助けて〜!!」
部活の休憩時間、玲央姉に助けを求め、抱きつく。
男同士?
玲央姉ならきっと気にしないから、大丈夫!
「ちょっと、いきなりどうしたのよ?まぁ、いつもの事だけど…」
ほらね!
「玲央姉、来週の月曜日が何の日か、分かる?」
「ああ…そういう事ね。」
俺が抱きついても文句一つ言わないし、話は分かってくれるし…やっぱり玲央姉に相談して良かった。
来週の月曜日、三月十四日は、ホワイトデー。
もう分かるかもしれないけど、俺はその日、本命を渡したい相手がいるのだ!
名前は、遠野 香奈。
俺は遠野ちゃんって呼んでる。
玲央姉に相談したい事も、この事だ。
「じゃあ、日曜日、私の家に来る?」
「いいのっ⁉」
「いいわよ。その日ならちょうど空いてたし。」
さっすが玲央姉〜、などと言いながら、休憩時間は過ぎていった。