• テキストサイズ

Sweet Love*

第65章 *本当のキミ*〜日向順平〜


香奈side


香奈「先輩のバーカ。
バカバカバーカ。ダアホ。」


日「テメーさっきからうるせーよ!少し黙れ!あと真似するな!」


香奈「事実だからしょうがないんです!」


ただいま、彼氏である日向先輩の家にいます。
だけど、デートとかじゃなくて、下校中に雨が降ったから仕方なく…って感じ。

あたしは嬉しいんだけどなぁ…。
けど…

先輩は、さっきからずっとフィギュア作りに夢中で、あたしなんて気にかけてくれない。

そんなに好きなら戦国武将と恋すればいいじゃんっ!←
もう寝ようかな…雨も止みそうにないし。


香奈「先輩なんて知りません。もう寝ます。」


日「おー、やっと静かになるのか」


…うるさくて悪かったですね。
もう絶対口聞いてやんない。
気がつけば、先輩のベッドで、あたしは本当に寝てた。


日「…香奈?」


あたしが寝てる間、先輩が急に静かになったあたしに話しかける。
そっと顔を覗き込んだ先輩は、申し訳なさそうな顔をした。


日「…悪い。」


そう言ってそっと頬にキスしてくれたのを、あたしは知る由もなかった。


香奈「…ん…」


ふと目が覚める。
あ…寝ちゃったのかぁ。
目を開けると、そこは真っ暗。

真っ暗…え、真っ暗?
…えええええ!?
夜!?もう夜!?
どんだけ寝ちゃったのあたし!


香奈「はぁ…こんなつもりじゃなかったのに…」


今からでも帰ろうか、と思ったけど、窓の外からはザァァァ…という雨の音。
ダメだ…帰れない。


香奈「っていうか…先輩どこ…?」
/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp