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Sweet Love*

第62章 *繋ぎ方*〜火神大我〜


香奈side


小さい頃から一緒にいて、
いつも遊んで、
よく手を繋いだよね。

その時の事が、懐かしくて…


香奈「大我ー…」


火「ん?」


香奈「手、繋ごうよ。」


何となく、遊び半分で言った言葉。
まぁ、当然、


火「するかバカ」


って言ってそっぽ向かれちゃうんだけど。
なんだかんだで、あんなに可愛かった大我ももう高校生。
それは私も同じなんだけどw

超背高いし…
高校生ってより、もう大人みたい。


香奈「えー、いいじゃん。私と大我の仲だし。」


火「いや、そういう問題じゃねーよ!」


別にいいじゃん、幼馴染なんだしさ。
ふてくされつつそう呟いた言葉は、大我に届くはずもなく。
聞こえてたとしても無駄なんだけどね、と一人思ってた。

大我と私は、幼い時から一緒にいた、言わば幼馴染。
大我がどうかは分からないけど、少なくとも私は腐れ縁とは思っていない。

だって、さ。


大我の事、好きだもん。


香奈「じゃあ、ギューってしてよ。よくやったじゃん。私が大我に。」


火「いや、あれはかなりひどかったぞ。抱きしめるっつか…普通に締めてたし。」


そんなに強くしたつもりはないんだけどなぁ。
でもまぁ、少なくとも私は、ずいぶん前から大我を溺愛してた。
小さい頃は、また別の意味の溺愛だけど。

前は弟的存在。
でも今では、そんな風に見れない。
やっぱり、大我好きだなぁー…


香奈「ねー…ダメ?」


火「駄目。」


香奈「えーっ。大我はさぁ、私の事嫌いー?」


嫌いって言われたら、大我が冗談のつもりでも泣こうっと。
なんて考えながら、返事を待つ。
…そんなに悩む事?
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