第58章 *遅い!*〜日向順平〜
ふと唇が温かくなって、少ししたら、順平が目の前に見えた。
近い…けど、さっきまでもっと近くに…?
もしかして、さっきのは…
日「つ、冷たくして悪かった////」
顔を真っ赤にする順平。
それを見て、確信した。
…私、順平に…キスされたんだ。
日「本当は、俺も楽しかった。けど、一緒に寝るのは恥ずいっつーか…だから一人で寝ろって言ったんだ。ベッドまで連れてった時も、しょうがなくじゃなくて、俺がしたかっただけだし…////」
話が進むにつれて、赤みを増す頬。
あり得ないくらいの赤さだった。
日「だからっ!本当はお前の事…好きなんだよ!」
あり得なかったけど、私もこの時、同じくらい真っ赤になっただろう。
日「その…チョコ、他の奴にやるって言うなら応援するけど…俺がお前の事好きだってのは、忘れないでほしい…////」
香奈「ごめん、言うの遅くなったけど…これ、順平用////」
日「は…?
…それを先に言えよダアホ!!!////」
この時、耳が痛くなるほど大声で叫ばれたのは、言うまでもないだろう。
*遅い!*
何かと行動が遅い二人だけど、
それでも、
何とか間に合ったみたいです。