• テキストサイズ

Sweet Love*

第58章 *遅い!*〜日向順平〜


香奈side


香奈「順平ーっ。眠い〜…」


隣にいる順平にギュッと抱きつく。
順平の頬が赤くなったのは、気のせいじゃないだろう。

…なぜこんな夜に、順平が私の家にいるかというと、今日は順平がお泊まりに来る日だったから。

で、今はお泊まりの一番楽しい時間なんだけど…


日「ダアホ。寝るなら一人で寝ろ。」


順平が冷たいです…


香奈「やだ、順平と寝る。」


日「高二にもなって子供っぽい事言うな。」


順平はテレビに夢中だし…
順平の好きな戦国武将についての番組なのは分かるけど、少しくらい構ってよ。

彼女じゃなきゃ、甘えちゃダメなの?


香奈「順平は…私と寝るの、嫌?」


日「は?急にどうしたんだよ、お前。」


香奈「順平、お泊まり楽しくないの?私といるの嫌?」


期待してたからかな?
少しくらい進展できるかもって思ってたからこそ、余計に悲しくなった。

こんなんじゃ、順平といても…一人と変わらないよ。
ほんのちょっとでいいから、優しくしてよ。

じわじわと心が痛くなってきて、涙目になった。


日「なっ、何泣きそうになってんだよ…。」


香奈「だって…私は、順平ともっと近くにいたくて…」


日「あーもう!わーったよ!一緒に寝るから!」


私の目からポロポロと涙が零れるのを見て、順平は慌て出した。
…遅いよ、バカ。


香奈「じゅん、ぺ…」


日「い、今はしょうがないから許せ…」


真っ赤になった顔で何をするのかと思ったら、フワッと体が浮く。
これって…お姫様抱っこ?


香奈「何で…」


日「眠いんだろ。連れてってやるっつってんだよ。…悪いか////」


香奈「ううん…嬉しい。」


その後、二人でベッドに入って、なんで一人で寝ろって言ったのかを聞いてみた。

でも、順平は全然答えてくれなくて、気が付けばお互い寝ちゃってた。
/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp