第27章 *仕返し*〜青峰大輝〜
あいている左手で、つう、と首筋を触る。
「わぁっ!?////」
「どーした、香奈。何かあったか?」
「だ、大輝じゃないの…?首筋、なんか変な感じして…」
「俺は知らねーよ?」
なんて嘘をつきつつ、もう一回同じ事をする。
「だ、大輝ぃ////」
目を隠されてる香奈は、真っ赤な顔で俺に助けを求める。
その顔が可愛くて、今度は逆撫でしてみた。
「ひゃあっ////」
さらに反応して、次は何してやろうかなーと考えていた時。
香奈が小さく震えているのに気が付いた。
「だ…い、き…っ////」
あー、やり過ぎたかな。
俺は、パッと香奈の視界を解放してやった。
…と同時に、
『チュッ』
また別のもので視界を塞いでやった。
「んっ…////だ、大輝!!////」
「わり、仕返しのつもりだったんだけど、可愛くてついやり過ぎたわ」
香奈のようにドヤ顔をしてやると、香奈はさらに顔を真っ赤にした。
「っ////さ、最低っ!////このアホ峰!!////」
「お前がわりーんだよ、バーカ。」
*仕返し*
ドキドキさせられるより、
ドキドキさせる方が、
やっぱ楽しいわ。