第3章 世界一可愛い*白石
○○「はぁはぁ、白石くん…」
○○は俺の肩に顔を埋めて息を整える。
時々当たる吐息が色っぽく、少し大人びて見えた。
白石「はぁはぁ、大丈夫か?」
そう言って頭を撫でると小さく笑った。
それがまた可愛いくて俺は熱いキスを落とす。
すると、
"ヒュー ドカーン!!"
花火の音がして外が一気に明るくなる。
○○「あっ!花火!」
○○は俺の上から降りると食い入るように花火を眺めていた。
○○「た〜まや〜!、わぁ!すごい綺麗!!」
花火が上がるたびに○○の顔が色付いてめちゃくちゃ綺麗やった。
お前の方が綺麗だ…思わずそう言いそうになる。
(でも、流石にクサイよなぁ…)
女心はわからへん。
一通り打ち上がり最後にでっかいフィナーレが打ち上がる。
それは大きなハートの形の花火で、ものすごくロマンチックだった。
○○は口をポカーンと開けたまま硬直している。
そんなに衝撃的だったのだろう。
するといきなり手をぎゅっと握られ、
○○「ねぇ、白石くん!来年も一緒に花火見に来ようね!」
満面の笑みで言われた。
俺も満面の笑みで返す。
白石「あぁ、来年も再来年もその先もずっと、ここで花火見よな」
俺たちは約束の意味も込めてキスをした。
俺の、俺だけの世界一可愛い彼女。
絶対に離さへんで…。
白石「○○、愛してる…。」
俺はその手をぎゅっと握りしめた。