第2章 当たり前だよ*幸村
「はぁ…はぁ…はぁ…」
お互いに息を整える。
先に整えたのは幸村さんで、私の隣で腕枕してくれた。
幸村「○○ちゃん、これで俺がどれだけ君の事が好きかわかった?君じゃ、なきゃこんな事しないよ。」
○○「はぁ、…はいっ!本当に幸せです。」
私が少し笑うと幸村さんも笑いながら手を握ってくれた。
もう、大好き過ぎてどうにかなってしまいそう…!
幸村「ん?今日はやけに熱っぽいね。俺を誘ってるのかな?」
不気味に笑う幸村さん。
私は大きく目を見開いて首を横に振った。
幸村「そう?俺はいつでも大歓迎なんだけど。」
その妖艶な微笑みが怖いです…幸村さん…。
幸村「あ、そうだ!」
そう言うと幸村さんは起き上がりさっきまでケーキを食べていたテーブルへ。
戻ってくるとニコニコしながら丸くて赤い物を私の目の前へ。
幸村「はい、○○ちゃんの好きなサクランボ。君が食べるかと思ってとっておいたんだ。…でも、ただ食べるだけじゃつまらないよね…」
すると、何をするのかと思いきやサクランボを自分の口の中へ。
○○「ゆ、幸村さん…っ!?」
強引にキスされた。
そして舌で器用に私の唇を押し開けると素早く丸いものを押し込まれた。
○○「これは…サクランボ!?」
口移しで食べたサクランボは今まで食べたことが無いくらい甘かった。
幸村「美味しいだろ?俺の愛情も入っているからね。」
はい。本当に、
この味は一生忘れません。
私はまたとびきりの笑顔を返した。