• テキストサイズ

隣を歩くのは

第9章 お泊り~後編~


赤司side




僕達がから聞いた話は、想像以上にヘビーなものだった。



『…これが昔の話。ごめんね、今まで黙ってて。けど皆に迷わk』

「んな事考えんな!」

『大輝…ありがとう。だけどあたしは、大輝や皆にそういう顔をしてほしくなくて言わなかったんだよ。ここまで秘密にしてたんだから、今更そんな顔見せないでよ』



大輝たちの顔は苦悶の表情で歪んでいた。自分達の知らない所でがあんな目に合っていることをしれば、誰だってそうなるだろう。



「っち…ごめん!俺、何も知らなくてヘラヘラして…」

『大丈夫だよ、涼太。あたしがそうしてほしかっただけ』

「さん…」

『テツも。それにもう昔の事なんだし、今更…』



パンっ!




渇いた音がしたと思えば、大輝がの頬を叩いた音だった。はびっくりした表情で頬を抑えている。



來未「青峰君!」

「いいのだよ、佐倉。俺達を信じなかった罰だ、受けて当然なのだよ」

「ミドチンはその頃ちんと友達じゃなかったじゃん~」

「なっ!うるさいのだよ!」

「ありがとうございます、青峰君。青峰君が叩かなければ、今頃僕が叩いてました。そして…」



ばんっ!




「赤司君もです」




今度はテツヤが僕の頬を殴った。大輝みたいに平手ではなく、拳で。来ることを分かっていたのだけれど、やっぱり痛いな。



「力がついたね、テツヤ」

「今はそんな冗談言ってる場合じゃないッスよね?これ以上うふざけたら、俺も殴らせてもらうッスから」

千明「奇遇だね。私も黄瀬と同じ意見だよ」



痛むのは頬だけでなく、心もだった。
/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp