第9章 お泊り~後編~
赤司side
僕達がから聞いた話は、想像以上にヘビーなものだった。
『…これが昔の話。ごめんね、今まで黙ってて。けど皆に迷わk』
「んな事考えんな!」
『大輝…ありがとう。だけどあたしは、大輝や皆にそういう顔をしてほしくなくて言わなかったんだよ。ここまで秘密にしてたんだから、今更そんな顔見せないでよ』
大輝たちの顔は苦悶の表情で歪んでいた。自分達の知らない所でがあんな目に合っていることをしれば、誰だってそうなるだろう。
「っち…ごめん!俺、何も知らなくてヘラヘラして…」
『大丈夫だよ、涼太。あたしがそうしてほしかっただけ』
「さん…」
『テツも。それにもう昔の事なんだし、今更…』
パンっ!
渇いた音がしたと思えば、大輝がの頬を叩いた音だった。はびっくりした表情で頬を抑えている。
來未「青峰君!」
「いいのだよ、佐倉。俺達を信じなかった罰だ、受けて当然なのだよ」
「ミドチンはその頃ちんと友達じゃなかったじゃん~」
「なっ!うるさいのだよ!」
「ありがとうございます、青峰君。青峰君が叩かなければ、今頃僕が叩いてました。そして…」
ばんっ!
「赤司君もです」
今度はテツヤが僕の頬を殴った。大輝みたいに平手ではなく、拳で。来ることを分かっていたのだけれど、やっぱり痛いな。
「力がついたね、テツヤ」
「今はそんな冗談言ってる場合じゃないッスよね?これ以上うふざけたら、俺も殴らせてもらうッスから」
千明「奇遇だね。私も黄瀬と同じ意見だよ」
痛むのは頬だけでなく、心もだった。