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隣を歩くのは

第8章 カコのあたしと赤司君


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中学も2年に上がり、後輩も入学してきた今、あたしの気持ちは引き締まっていた。所属していたサッカー部のマネージャーの仕事も大分慣れ、学生生活も楽しかった。

後は恋でも出来たらなーって思ってたり。



山内「ー、部活行こうぜ」

『おっけー、すぐ行く!』



彼は大輝軍団の1人、山内。1年の頃から同じクラスで同じサッカー部。大輝ともとても仲が良く、部活が休みの時は遊びに行くまでの仲だった。



山内「なぁ、って好きな奴とかいねぇの?」

『いきなりー?まぁいいけど…いないけど、何で?』

山内「気になっただけ。ま、が恋愛とか想像しても笑えるしな」

『はぁ?あたしだって女の子だってば。…ま、今はあんたらとバカやってる方が楽しいしねー。興味ないかも』

山内「それ聞いて安心した。お前に彼氏とかできたら、こうやって話せなくなるかもだしな」

『あはは、何それ。そんなわけないじゃん』



と言いつつ、少しドキドキしていた。友達のから聞く限り、あたしと大輝軍団との、特に大輝との付き合い方は異常だとか。

友人の話では、もしあたしがその友人の彼氏だったら心配して束縛とかするかも、だって。

…ま、興味ないんだけど。



部活も始まり、さっきまでの雑念が消える。マネージャーと言えど、人数の多いサッカー部の仕事は多い。とても多い。

バスケ部のマネージャーのさつきの話を聞いてもきつそうだし、どこの部活もこんなものかも。



放送「えー、サッカー部、大至急職員室まで来るように」

『…えー、何であたし?』

來未「今の監督だよね?何かしたの?」

マネ「大方今度の合宿についての事でしょう。ほら、行って来なさい」



同じマネージャーの來未、そして先輩に後押しされ、めんどくさいながらも渋々歩いた。だって職員室は校内だし、靴履き替えるのめんどくさいし…


監督の元に行くと、やはり合宿についてのプリントを渡された。バスケ部の次に人数の多いサッカー部は、そのプリントの量も半端じゃない。くそ、何であたしなんだ。


心の中でぶつぶつと不満を言いながら角を曲がる。大量のプリントを持っていたせいと、若干のイライラのおかげで、角を曲がってくる人に気付かなかった。




『きゃっ…』
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