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隣を歩くのは

第5章 変化


赤司君の姿が見えなくなった途端、ちーちゃんが抱き着いてきた。


千明「ごめん!青峰から聞いちゃった…」

『大丈夫だよ、ちーちゃん。ばれちゃった以上ちーちゃんにも言うつもりだったから。大輝もありがとう』

「…あぁ」

『なーに暗くなってんのよ!それよりお腹空いちゃったよ。早く食堂行こうよ』



確かに赤司君の事は考えなければいけない。関わりたくない今、どうやったらそれが実現するのかを。

だけどこのとこで皆にも迷惑をかけるなら本末転倒だ。あたしは迷わず皆に迷惑をかけない方を選ぶだろう。



「…俺らの事は考えなくていーんだよ。今更迷惑とか考えんな」

『…大輝のくせにかっこいいじゃん。ね、ちーちゃん』

千明「ほんと、無駄に性格だけはイケメンなんだから」

『だけはって何だよオイ』



ありがとう、大輝、ちーちゃん。あたしの周りにはこんなにも素敵な友達がたくさんいる。

だから大丈夫。



千明「ー?置いてくよー?」

『あ、待ってよー!』






あんな思いは、もう2度としなくていい。













食堂に着くと皆がいた。皆というのはお馴染みキセキの世代(赤司君以外)と來未。この曜日は皆午後1の授業がなく、こうやってのんびりと食堂で昼食をとるのだ。


「遅いッスよー。あ、っちは日替わり定食ッスよね?売り切れるといけないから先に買っといたッス!」

『お、涼太ありがとー』

「オイ黄瀬、俺のは?」

「青峰っちは毎回何食べるか分かんないッスから買ってないッス!千明っちも同じく!」

千明「青峰ー、お腹任せるわ。私は顔面で」

「りょーかい」

「待って!ちょ、待って!俺買ってくるッスから待って!」



本当に涼太は2人の分を買いに行った。もちろん涼太の驕りで。けど誰も同情する人はいない。だってそれが涼太だから。


涼太が帰ってくると、皆ご飯に手を伸ばす。いつものように雑談をしていると、大輝が思いついたように話しかけてきた。



「そう言えば、合コンしねぇ?」





『…は?』
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