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隣を歩くのは

第4章 大人=第2の人生?


「ま、まぁ元気出せよ。ふっ…ほら、飲もうぜ」

「そうですよ。ふふっ…飲んで忘れましょう」

『いい度胸だ歯ァ食いしばれ光と影コンビ』



くっそー、來未のまさかのカミングアウト以来ずっとキセキ達が笑ってて腹が立つ。笑いたいならもういっそのこと馬鹿にしてくれよ…



「いやぁ、まさかっちにも乙女の時代があったとはねぇ。しかも相手は赤司っち!」

『涼太に真正面から来られたらムカつく。食らえウィスキージョッキ一気!!!!』

「ちょ、死んじゃう!!!!」

來未「うえーん!!!ごめんねちゃーん!!」

『もういいよ、來未。ちょっとびっくりしたけどあたしを庇ってくれた事、嬉しかったし』

「そうですよ。さんもこう言ってる事ですしぷぷっ」

『テツはもう少し遠慮しろよ』

「もう飲めないのだよ…」

「あららー、ミドちんもうリタイア~?すんませーん、いちごミルクのカクテルジョッキで」

『敦と真ちゃんは興味ゼロすぎて清々しい!!!』

「大丈夫よ、!私は恋する乙女の味方だから!」

『もう昔の事だから。もう恋なんてしてないから落ち着いてさつき』



お酒も周り、皆好き勝手している。あたしはまだまだ余裕だけど。ていうかこの中で平気なのってあたしと大輝だけじゃない?



「まさかお前が赤司みてーな奴を好きだったとはなぁ」

『…何よ大輝、悪い?』

「別にー?つーか俺には何の報告も無しかよ」

『赤司君と仲良いアンタに言えるわけないじゃんか。ていうかあたしは無かった事にしたいの』

「何で」

『…言わないよ。だからそんなに食いついてこちらを見ないでくれるかな赤司君』



赤司君がもうずっとあたしの事をガン見してきて本当怖い。ていうか睨まれてる?



「すまないが、僕は覚えていない」

『知ってるよ。さっきも言ったでしょ?無かったことにしたいんだってば』

「あー…何かよくわかんねぇけどよ、これで仲直りすりゃいいじゃねぇか」

『悪いけど、それは嫌』




あたしは近くにあった日本酒を一気に飲み干した。
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