• テキストサイズ

隣を歩くのは

第12章 隣を歩くのは


世の中にはたくさんの人がいる。


その中で生涯を共にする相手を見つけ、隣を歩いて行く。





あたしのとなりには、征十郎がいる。






「、今日は久しぶりにデートしようか」

『いいけど…子供達はどうすんの?』

「大輝達が面倒を見てくれるって」

『そっか。それで、どこ行くの?』

「初めてデートした場所だよ」

『…えっ…』



征十郎はクスクスと笑う。あの時以来ジェットコースター恐怖症になった。征十郎はそれを分かって言っている。




「久しぶりにジェットコースターに乗ろうか」

『断固拒否します!』

「次にコーヒーカップに乗って、昼ご飯を食べて…」

『無視ですか』

「そして最後に…あの観覧車に乗ろう」

『観覧車…』

「そして、あのジンクスが正しかった事を確認しに行こうか。僕達はこんなにも今、幸せなんだって」

『…うんっ!』





征十郎はあたしを凄く大切にしてくれる。子供も生まれた。まさにあたしは今、幸せ。



だけど、これは征十郎とだけの幸せじゃない。
/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp