第21章 夏祭りの時間
私は今、シロの研究所にいる。
シロ『まったく君は…。誰かに見られていたら全てが水の泡だと言うのに。
ま、人間とはいえ実際に触手を使ったのは良い経験だ。今回は誰にも見られていないから良しとしよう。
それに…君たちクラスの今回の働きぶりでヒントも得たしね。』
『メンテナンス終わった?私、今日は用事があるから早く帰りたいんだけど。』
シロ『あぁ、大丈夫だ。ではまた。』
家に帰り、クローゼットを開ける、一番下の引き出しから浴衣を取り出す。
今日はコロ先生に誘われて近所の夏祭りに行く。
昼御飯前に、お兄ちゃんの部屋で雑談していたら、窓ガラスに張り付くコロ先生に驚いて、思わずお兄ちゃんに飛び付く。
カルマ『何してんの?コロ先生。俺とまぁがエッチな事してる最中だったらどうするつもりだったの?』
コロ『ヌルフフフ。その場合はそのまま実録恋愛小説のネタに…。』
『こらぁぁ!!な、何変な事言ってるの!』
カルマ『俺に抱きついたままのまぁは説得力ないけどね!で、ほんとに何の用?』
コロ『実は、今日近所でやる夏祭りに誘っているんですが、みなさん用事があるとかでなかなか集まりが良くなくて…。』
『夏祭り!行きたい!!』
カルマ『へぇ〜。いいじゃん!じゃ、夜になったら現地集合でいいよね?』
コロ『にゅやぁぁ!良かったぁ!では…』
マッハでいなくなるコロ先生を見ながら私とお兄ちゃんは窓の外を見ていた。