第14章 カルマの時間
今は5時間目。体育の時間。
烏丸さんが体育の教官になり、烏丸先生になった。
私たちは対先生用ナイフを振る練習をしている。
お兄ちゃん…今日から停学明けなのに、何やってるんだろ?
ひなの『ねぇ、まぁちゃん。今日からカルマ君来るんだよね?』
『そのはずなんだけど…。サボり魔だからねぇ。お兄ちゃんは…。』
ひなの『そうなんだぁ。笑』
烏丸『本日の体育はここまで!』
クラス全員『ありがとうございました!』
『まぁ!』
私は呼ばれた方を振り向く。
『お兄ちゃん…。もう5時間目終わったんだけど。』
カルマ『あぁ、そうだったねぇ〜!ってか、あれが例の先生?ほんとにタコみたいだぁ!』
コロ『聞いていますよ。赤羽業君。ただ、初日から遅刻とはいけませんねぇ。』
カルマ『あはは。生活リズム戻んなくって。下の名前で気安く呼んでよ!』
お兄ちゃんとコロ先生が握手をする。
プシュッ…。
コロ先生の触手が溶ける。
カルマ『ほんとに効くんだ。これ…。細かく切ってはっつけてみたけどさ。コロ先生。そんなに飛び退いちゃってさ…。
殺せないからコロ先生って聞いてたけど…。
あっれぇ?先生ってもしかして、チョロい人?』
そのやり取りを見ていた私のところへ戻ってきたお兄ちゃんはとても楽しそうだった。