第44章 命の時間。
カルマ『まぁ、まぁ!
何で…なんでいつも俺を置いてくんだよ!!!』
コロ先生が側にやってくる。
コロ『カルマ君、大丈夫です。今からまぁさんを助けます。』
カルマ『えっ……?』
コロ『君たちを守る触手だけは温存していました。今からまぁさんの身体を、修復し、同時に触手を抜きます!』
コロ先生は、目には見えないスピードと、極細の触手でより精密に…正確にまぁの傷口を塞いでいく。
コロ『倉橋さん、矢田さん、あなたたちがまぁさんと作ったケーキを持ってきて下さい!エネルギー補給が必要です!』
ひなの『バレてたんだ…。』
ひなのと桃花がコロ先生の口にケーキを一口ずつ入れる。
コロ『うまい…うまい…。先生は幸せです…。』
瞬く間にまぁの傷口が塞がっていく。針も糸も使わずに…。
コロ『血液も足りません。まぁさんと同じ血液型の人、力を貸して下さい。』
傷の塞がったまぁから優しく触手を取り除く。
コロ『あとは心臓が動けば蘇生します。』
コロ先生が俺を見てにっこり微笑むと、触手をまぁの胸に当て、電流を流す。
バリバリ……。
『…かはッ……。あれ…私…。』
カルマ『まぁ!』
カルマが力強く私を抱きしめる。
その光景をクラス全員が優しく見守ってくれている。
私……また助けられたんだ…。