第43章 サプライズバースデーの時間。
翌日ーー。
18時20分。
全員が集合した。
烏丸『まず、全員で校舎に向かい、ヤツに事情を説明している間に倉橋と矢田はケーキを持ってきてくれ。
それから全員でプールに向かう。
気を抜くな!柳沢は何を企んでいるか分からない。
赤羽さんを救出次第、君たちには酷だが…バリアから外に出てもらう。』
俺たちは山道を登る。
いつもの山道と同じはずなのに、何か得体の知れない不安が俺を襲う。
まぁ……。
バリアの中に入ると既にコロ先生が待ち構えていた。
コロ『みなさん…。事情は分かりませんが、ここには1人、足音が足りませんね…。まぁさんに何かあった…。違いますか?』
倉橋ちゃんたちがケーキを取りに家庭科室へ向かっている間、烏丸先生がコロ先生に説明をする。
コロ『………柳沢が…。
分かりました…。ではみなさん、プールに向かいましょう。』
プールサイドーー。
街頭のない真っ暗な森に、月明かりと星明かりでプールの水面がキラキラと輝いている。
19時。
柳沢『やぁ、みんな。ちゃんと来たね。
では、さっそくはじめよう…。サプライズハッピーバースデーを。』
まぁがフラフラと柳沢の背後から歩いてくる。
カルマ『まぁ!』
『…………。』
柳沢『彼女には感情を殺す薬を打ってある。
そして、知っていたかい?元触手持ちが二度目の触手を生やすとどうなるかを…。』
コロ『まさか…!』