第42章 ただ、会いたい
俺はリビングでいちごオレを飲みながらまぁの帰りを待っていた。
ソファに腰掛けふと流れたテレビの臨時速報を見て、俺は持っていたいちごオレを床に落とした。
テレビ
【今入った臨時速報です。
東京都◯◯区の椚ヶ丘中学校の裏山に突如謎の光のドームが出現し………】
カルマ『まぁ…頼む。出てくれ…。』
すぐさままぁに電話をかける。だが…。
電話口『現在電波の届かない所にいらっしゃるか、電源が入っていないため………。』
俺は倉橋ちゃんに電話をかける。
プルルルル…。
ひなの『もしもし?カルマ君?』
カルマ『よかった…。倉橋ちゃん、今まぁと一緒?』
ひなの『え?まぁまだ家に帰ってないの?
実は、スマホをプールに忘れたって言って取りに戻って……』
俺は倉橋ちゃんの話を聞き、すぐにコロ先生へ電話をする。
電話口『現在、電波の届かない…。』
電波妨害がされているのか…?
そして、烏丸先生の番号を開く。
烏丸『赤羽君か。ニュースは見たか。』
カルマ『まぁが…まぁがまだ学校にいるかもしれない…。』
烏丸『何っ…?彼女は倉橋や矢田と共に帰ったはずではなかったのか…?』
カルマ『…どうもスマホをプールに忘れて取りに戻ったらしい。そこから連絡が取れない。』
烏丸『………。分かった。すぐにこちらでも確認をする。それから君たちにも話がある。
クラス全員で今から言う場所に来てほしい。』
俺は烏丸先生との通話を終え、クラスのグループトークにメッセージを送る。
一人、また一人と既読がつく中、最後の一人だけが既読にならないまま、烏丸先生の指定した場所に集合した。