第41章 別れ道の時間。
私は山道を駆け上がり、裏山のプールに辿り着く。
よかった…。スマホあった!
私がスマホを手に取り帰ろうとした瞬間…。
ビリビリビリ…。
『えっ………。意識…が………。』
ドサっ…。
『まったく…。世話の焼ける子だ。さぁ、まぁ。素敵なバースデーサプライズにしよう。』
裏山の出口に立つ烏丸先生。
烏丸『生徒は全員帰り、今、あの裏山にいるのはヤツ1人です。』
電話口『ご苦労…。ミスター烏丸。』
政府『では、これより最終暗殺計画を発動する!』
それは地上よりはるか空の上…。宇宙空間からのレーザーの発射だった。
私たちは甘かった。政府にとって私たちはただの時間稼ぎ。
着々と、念密に。計画されていた。コロ先生を確実に殺す最終暗殺計画が。
音もなく降り注ぐレーザーを、間一髪で職員室の窓を突き破り外へ出たコロ先生。
コロ『屋根も服も無事なのに…。触手だけ…。』
モニターを見る政府の人間。
政府『何という勘のするどさ。だが、もう遅い。これが天を貫く天の鉾だとすれば、今発動したのは、殺すためではない。
逃さないための檻。通称地の盾だ。』
E組の裏山一体を光のドームが覆いつくす。
コロ先生が、触手で触れる。
プシュ…。
触手が溶ける。
政府『次のレーザー発射まで大人しくそこにいることだな…。』