第41章 別れ道の時間。
私たちが進路相談を終えた日…。
私はひなのと桃花と一緒に家庭科室でお菓子作りをするという口実でクッキーとケーキを焼いている。
ひなの『上手にできたね!』
『うんっ!暗殺のためだけど、コロ先生のバースデーサプライズは本当にお祝いしたいしね!』
桃花『烏丸先生に頼んで借りた密閉容器もあるし、明日まで鼻の良いコロ先生にも隠し通せるね!
今日はクッキーの匂いでごまかせてるだろうし!』
私たちは、明日、クラス全員でコロ先生のバースデーサプライズ暗殺計画を立てている。
本当に心からの感謝とお祝いをしたい。
そして、私たちの手で殺したい…。
その両方の気持ちを満たすために全力で取り組んでいる。
私とひなのと桃花で手作りケーキを作り、みんなもそれぞれ飾り付けや暗殺準備に取り組んでいる。
場所は、コロ先生の苦手な水場を使った、E組専用のプールの予定。
ひなの『ケーキもできたし、今日はもう暗くなってきたから帰ろぉ〜!』
桃花『うんっ!』
私たちは烏丸先生とコロ先生に挨拶をして山道を下る。
もうすぐ山道を下り終わる頃…。
『あっ!私プールの所にスマホ置いてきちゃった!
家庭科室に行く前、岩の所に置いたんだったぁ…。
ひなのと桃花は帰ってて!私、取りに行ってくるよ。』
桃花『でも、もう暗いよ?』
ひなの『ん〜。ただ、スマホを万が一コロ先生が見たら、クラスのグループトークが画面に表示されたらヤバイかもね…。』
『やっぱ行ってくる!じゃあ、また明日ね!』
桃花『うん!気をつけてね!』
ひなの『まぁ、足元注意だからねぇ!また明日ねぇ!』