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【暗殺教室】俺の妹。

第25章 アルバイトの時間


体育祭が終わった次の日の放課後…。

前原『磯貝、今日もバイトなのか?』

磯貝『あぁ、母さんがまた入院しちゃってさ…。家計の足しに少しでも稼がなくちゃいけないんだ…。』


前原『そっかぁ。体育祭で疲れてるだろうに。ま、何か手伝える事あったら何でも言えよな!』

磯貝『…ありがと!』



その様子を自分の席から見ていた私は、ふと磯貝君の様子がいつもと違う気がしているように見えた。

大丈夫…かな?

お兄ちゃんは渚と話をしている。


カルマ『まぁ、今日俺渚君家に漫画借りてから帰るよ!』


『分かった!じゃ、家でねぇ。』

荷物を鞄に詰め、前の扉まで歩いて行くと…。

あれ?このスマホ…磯貝君のじゃ?

磯貝君や前原君、お兄ちゃんたちも、もう教室にはいない。

仕方ないか。


私は磯貝君のバイト先へ向かう。

その姿を彼に見られているとは知らずに。





カランカラン…。

磯貝君のバイト先のカフェのドアを開けると…。

店長『磯貝君、今日はもう上がりなさい!ひどい熱だ…。』


磯貝『ダメなんです。どうしても今月分がまだ足りないんです。』



『磯貝君…!』

磯貝『えっ?どうしてまぁがここに…。』

赤い顔をしてフラフラと磯貝君が私に近づく。


『スマホ、忘れてたのを届けに来たんだけど…。

店長さん!私が磯貝君の代わりに働きます!だから、それを磯貝君のお給料にして頂けないですか?』

店長『こちらは構わないけど、いいのかい?えっと…。』

『はい!赤羽まぁです!宜しくお願いします!』


磯貝『いや、それはいくらなんでも悪すぎる。それに…』


『こんな時のためのクラスメイトでしょ?』


磯貝『…ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えるよ。
今度なんかお礼させてくれよな!』


『じゃあ、お兄ちゃんに意地悪されたら助けてくれる権利とか?』

磯貝『了解!ほんと…悪いな。』


そう言って磯貝君はフラフラと帰って行った。
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