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蒼い月

第8章 達人VSメガ進化


「これより、リッカイ学園バトル部6年柳蓮二対ミアレシティのフェリシアのバトルを始めます!」

白波博士の審判の下、バトルが始まろうとしていた。
フィールドの周りの観客席はスクールの生徒達と教師陣で埋め尽くされており、白波博士のバックにはプラターヌ博士とバトル部レギュラー達が陣取っている。

「使用ポケモンは一体、どちらかのポケモンが戦闘不能、あるいはバトル続行不可能となった場合はバトル終了です!」

「フェリシア、またメガタブンネを出すのだろうか?」
「いや、確かタブンネ以外にももう一体メガ進化できる子を連れて来ていた筈だから、その子を出すんじゃないかな」

幸村の疑問に答えるプラターヌ博士。

「でも相手は柳だろぃ?」
「そう簡単に勝てるわけなか」
「そんなことないっすよ!」

否定的な丸井と仁王に食って掛かる赤也。

「なんじゃ赤也、お前さん、まさかあのおなごに絆されたんか?」
「まさかバトルに負けたと言うのではあるまいな?」
「そそそ、そんなことないっすよ?!」

どもる赤也。バレバレなんだけど。

「真田、制裁は後にしてよ」

真田を諌める幸村。

「しかし幸村...」
「それに、赤也が女性を馬鹿にする発言を止めたんだ。ここは誉めるべきではないのかい?」
「ぐっ...」

笑顔で威圧してくる幸村に何も言い返せない真田。

「赤也、彼女とのバトルで、何か学べたかい?」
「はいっす!」

屈託なく笑う赤也に、幸村も自然な笑みになった。が、

「でもバトルで負けたことは見逃せないね。赤也、今日の練習メニュー3倍だからね」
「ヒッ!?」

(このクラブ、幸村君の独裁政治なのかな...?)

プラターヌ博士の疑問に答えられる勇者は、多分この中にはいない。

「まさか、独裁政治だなんて、そんなことないですよ」
「?!」

読心術(又の名を黒魔術)を使える彼を除いては。
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