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蒼い月

第29章 対策会議


デスサイズ団の事件から数日後。
フェリシアも退院し、以前と変わらずスクールライフを謳歌していた。
ただ一つ、変わったことと言えば...

「あ、フェリ、フィー、おはよう」
「精市、おはよう」
「ヒコキャ~」(おはよう~)

フェリシアがレギュラー陣のことを呼び捨てにするようになったことか。
つまり、フェリシアの中で信頼に足る人物認定されたということ。

「フェリさん、幸村部長!おはようございます!」
「赤也、おはよう!」

元気よく飛び付いてくる赤也を抱き締め返すフェリシア。

「珍しいね、赤也が集合時間前に来るなんて」
「ひどいっすよ幸村部長!俺だってやるときはやるんすから!」

幸村にからかわれ、ほっぺたを膨らます赤也。

「早く行こ、皆待ってるし」
「あぁ、そうだったね。行こうか」
「はいっす!」

3人が向かうのは、バトル部の部室。
そこには既に、残りの面子が揃っていた。

「やぁ、遅れてごめんね」
「いや、俺達も来たばかりだから大丈夫だ」
「皆さん揃ったようですし、始めましょうか」
「そうだね」

部室のど真ん中で円になって座る一同。
何が始まるのかと言うと...

「ではこれより、デスサイズ団対策会議を始める」

真田の号令で始まった会議。
先日のデスサイズ団の一件にて、これは見過ごす訳にはいかないと、更に被害者であるフェリシアとフィアンナが居るので本格的に対策することになったのだ。

「まず、ここ最近の奴らの動きについて...フェリ、」
「うん。まず、私達が初めてニッポンに来た日ね。パパ...プラターヌ博士の持つメガ進化出来るポケモンと、メガストーンの強奪が目的だった」
「ちょい待ち、メガストーンも狙われてたのかよぃ!?」
「ジュンサーさん達の取り調べでね、そう言っていたらしいの。でもポケモンの二の次だったみたい」

まさかポケモンだけでなくメガストーンまで狙われていたとは。
少年達は益々デスサイズ団の目的がわからなくなり始めた。
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