• テキストサイズ

蒼い月

第26章 エキシビションバトル




ずどっかーーーーーーん!


「「?!?!」」

突如響き渡る爆発音に会場は騒然となった。

「なんすか今の音?!」
「爆発か!?」
「でもどこから...?」


どばーーーーーん!


「2回目?!」
「こりゃまずいのぅ」
「呑気なこと言っている場合ですか仁王君!」

慌てる観客席の連中。
一方、フィールドでは...

「エニシダさん、これって...」
「もう仕掛けて来たの...?早くない?」
「まずいな...リラ、観客席のエージェント達に観客の避難を!」
「はい!ってフェリシア、どこ行くの?!」
「ちょっと元凶探してくる!」

端末で指示を出すリラを他所に走り出すフェリシア。

「ソンファ、ハヤテ、ライラ!」
「ヨーン!」(はい!)
「ピジョッ!」(おう!)
「ガウ!」(うん!)
「逃げ遅れた人の救助と、怪しい動きをしている奴がいたらすぐ捕らえて!」
「「「ヨーン!/ピジョッ!/ガウ!」」」(((了解!)))

ビビヨン、ピジョット、レントラー。3体のポケモン達を尻目に走るフェリシア。

「まずは、爆発が起こったとこに行ってみるか...」

逃げる人々の流れに逆らうようにして会場を駆け回るフェリシア。途中で誰かに声をかけられた気がするが構う暇などなかった。












一方その頃リッカイバトル部員。

「何で突然爆発なんてするんだよ!」
「知るか!」
「にしても、フェリシアさん大丈夫でしょうか...」
「無事だといいが......っ?!フェリ!?」

避難途中だった部員達だったが、柳がフェリシアを見つけたようだ。だがすぐに人混みに紛れて見失ってしまった。

「やはり彼女が心配だ...」
「戻るか?」
「そうだね。仲間を見捨てるだなんて出来ないもの」

こうして、リッカイバトル部員達も人の流れに逆らって走り出した。










その行動が、結果的に仲間を傷つけることになるなんて考えもせずに。
/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp