第26章 エキシビションバトル
「さぁお集まりの皆様方、本日はバトルフロンティアのイベントに来てくれて本当にありがとう!!僕はフロンティアオーナーのエニシダ、今日の司会を務めさせてもらうよ!」
バトルフィールドの中央に仁王立ちするエニシダのテンション高めの司会で始まった開会式。リッカイ陣も選手専用の観客席でその様子を観ている。
「今回のイベントの内容としては、簡単に言ってしまえばフロンティアブレーン達とのバトル!一対一でもフルバトルでも良し、一対六なんてのも有り!滅多にないブレーンとのバトルを満喫するチャンスだ、是非楽しんでくれ!!」
「そー言えば、バトルフロンティアって何なんすか?」
「...そーいやぁ俺も知らねぇ」
赤也とブン太がぽつりと呟いた。
「トレーナーの腕試しのようなバトル施設だ。現在、バトルフロンティアはカントーに7つ、シンオウに5つ存在し、挑戦する為の条件は3つ以上の地方を旅し、ポケモンリーグで上位に入賞していること、又はフロンティアオーナー、或いはフロンティアブレーンから推薦状を貰うこと。各ブレーン達の実力は各地方の四天王と同レベルかそれ以上、全てのフロンティアを制覇すると、フロンティアブレーンの候補者になれる」
柳がすらすらと答えた。
「...つまり、普通のポケモンリーグよりずっと厳しいってことなのかな?」
「その通りだ」
幸村が簡潔に纏めあげた。
「今回イベントに参加するブレーンは二人!一人ずつ紹介していきましょう!右手にご注目!」
エニシダの右手側からスモークが立ちあがり、辺りを一瞬白く染める。
「カントーバトルフロンティア、バトルタワーのタワータイクーン、リラ!!」
エニシダの声と共にスモークから飛び出してきたのは、紫を基調とした衣装(アニポケ参照)に身を包んだリラ。
「そしてもう一人は、つい先日フロンティアブレーンに就任したばかりの新人!」
エニシダの目線が左手側に向けられる。
(さぁ...君の晴れ舞台だよ、)
「...行こう、フィアンナ」
「ヒッコ、ヒコヒコ」(了解、フェリシア)