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蒼い月

第25章 誘拐?!


もうすぐ梅雨。
ニッポン地方上空では...

「うぎゃぁぁぁ?!」

赤也の絶叫が響いておりました。
...何で赤也が絶叫してるのかって?
それは...

「ハヤテ、全速力で!」
「ピジョー!」(ラジャー!)
「ぎゃぁぁぁぁ!」

物凄い速度で飛んでいるピジョットにフェリシアとフィアンナと共に乗っているからだ。因みにこのハヤテと呼ばれたピジョット、首に水色のスカーフが巻かれている。

「フェリさぁぁぁん!少しスピード遅くしてくださああああぁぁぁ!」
「間に合わなくなるから却下!」
「そんなぁぁぁぁ!」
「ヒコヒコ」(自業自得)

フェリシア達が全速力で向かっている場所、
そこは...

「見えた!セイガクシティ!」

そう。
今日はセイガクシティにてバトルフロンティアのイベントが行われる日なのだ。
まぁ、何時ものように寝坊して遅刻した赤也を迎えに行くというイベント付きで。今回はリッカイジムより遠いので空から行くことになったらしい。

「ハヤテ、降りて!」
「ピジョッ!」(OK!)
「のおぉぉぉ?!」

イベント云々の前に赤也のSAN値が削れてないことを祈ろうか。









一方その頃、イベント会場前。

「フェリと赤也、遅いなぁ」
「『受付開始前にはそっちに着く』と連絡は来たが...」
「またウインディに乗って来んのか?」
「さぁ...」

フェリシア一行を待つリッカイバトル部員。
その時だった。

「...ぁ、ぁぁぁあああ?!」

突如聞こえてきた悲鳴。

「この声は...」
「赤也、だな」
「でも、どっからだ?」
「何だか上の方から聞こえてきますが...」


「「「「「「「...ん?上?」」」」」」」


一斉に上を向く7人。

「ぎぃぃぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?!」

絶叫する赤也と、ニコニコと楽しそうに笑うフェリシアが空から降ってきた...え?

「ちょ、ちょっと待て!何で空から?!」
「知るかそんなん!」
「このままでは危険です!」

あたふたする7人。
しかし、彼らの心配を他所に、フェリシアはとんでもないことをやらかした。

「...サイコキネシス」
「え?」

フェリシアが呟くと同時に蒼い光が二人を包み込み、落下速度を一気に遅くさせたのだ。
そのまま二人はふわふわとレギュラー陣の前に降り立った。
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