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蒼い月

第19章 ドラゴンの猛攻


「(今だ!)フィー、穴の中でフレアドライブ!」
「何?!」

フィールドがみるみる内に赤く染まり、そして、


ドッバーーーーン!


まるで噴火のようなそのフレアドライブは、フィールドすれすれにいたボーマンダを巻き込んで爆発した。

「フレアドライブって、こんなに威力あったっけ...?」

幸村が呆然としながら呟く。
フレアドライブによる熱気は観客席にまで及んでいたが、柳が自身のメタグロスに守るを指示していたらしい、火傷を負った者はいなかった。
しかし、フィールドは熱でボコボコに。所々焦げている。

「ほぅ、ここまでの威力とは...相棒と言うだけの事はあるのぅ...」

弦右衛門もひきつったような笑みを浮かべた。

「ならばその力、仇にしてやろう!ボーマンダ、威張る!」
「?!」

「威張るって、確か...」
「相手の攻撃力を上げる代わりに混乱状態にする技だ...一歩間違えれば自分が危うくなる」
「弦右衛門さん、賭けに出ましたね...,」
「...あの」
「?どうした赤也」
「フィアンナ、混乱してないみたいっすよ?」
「「「「「は?」」」」」

変な声を上げるレギュラー陣一同。
よくよく見れば、確かにフィアンナは混乱している様子がない。

「え、なんで?」
「そういやさっき、フェリの奴ビビヨンに神秘の守り指示しとったの...」
「神秘の守りは異常状態にならなくなる効果がある...」
「フェリはこの事を見越してたってことか?」
「確かに、神秘の守りは交代しても自分が戦闘不能になってもしばらくは効果が続く...」
「これはフェリに利があるが...」

「やっぱり、ソンファに神秘の守り指示しといて良かった...」
「神秘の守りの効果に気づくのが遅れるとは、ワシも衰えたのぅ...だが、ボーマンダ、ねm「させない!フィー、挑発!」なんじゃと?!」

再び眠るを指示した弦右衛門だったが、一足先にフィアンナに挑発され、不発に終わった。

「挑発って、補助技が使えなくなるんだっけか?」
「そうだ。眠るによる回復を封じるのがフェリの策だったのだろう」
「...でも、それだけかな?」
「「「「「「え?」」」」」」

幸村の言葉に、レギュラー陣を一斉に彼に顔を向けた。
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